あの子との思い出の店はかっぱ寿司(1)


【ドッキリ】友達を落とし穴に落としてみた〜人類最古の罠〜

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今週のお題「好きなお店」

好きなお店。あんまないけど思いつくやつが一つだけある。あいつの家の前にあったかっぱ寿司だ。

 

3年ほど前のある日、俺は黙々とTinderをやっていた。知らない人はいるだろうか?「出会い系アプリ」である。その時の俺はとてもムラムラしていた。ありったけのLikeをたくさんの女性に届けていた。そこでマッチしたのが俺と同い年の女の子。名前はカレンという。彼女はとても返信がはやかった。マッチしたのは夜の23時。俺は次の日が休みだったため、今日中に落としてやろうと意気込んだ。しかし、俺にはお金がない。ホテルに連れてく金がない。考えた末俺は、この残された時間で相手の家に上がり込もうと考えた。小1時間で約50件のメッセージをやりとりした俺はようやく家に上がり込む約束ができた。自分は天才なのか。それともこの女性が簡単なのか。そんなこと考える暇もなく、俺は車に乗った。何故か俺は金はないが車は持ってる。一般道を120kmの猛スピードで走り続け約束してから約束の場所までわずか10分でついてしまった。

その子と合流した。彼女は「アプリで会うの初めて」と言っていた。俺は「あ、そうなんだ。とりあえず家はいろ」と返した。俺の頭の中には「性欲」の二文字しかなかった。コンビニで彼女の分だけ酒を買った。「奢るよ、俺金あるから」大きな嘘をついてしまった。俺は道に落ちているシケモクをたまに吸うか迷うくらい金がない。「今後のためなら仕方ない」そんな決死の思いで1000円を出した。彼女の家に入る、1Kのいかにも一人暮らしの女の子の家だった。とても居心地がよかった。しかし、すぐ会話は尽きた。とにかく彼女の顔面を褒めまくった。彼女は嬉しそうだった。「どうやったらここから性行為に及ばせていただけるのだろうか」俺は頭の中でずっと考えていた。「必殺技を使うしかない」俺はそう判断し喋り出した。

「眠いな、、、」そうこれこそが俺の必殺技である。眠さを訴え続けベッドに上がらせてもらいそこからイチャイチャし始め、性行為に及ぼうとする極めて計画的で変態性の高い必殺技である。しかし彼女は「なんだこいつ」みたいな目で俺を見ていた。だが俺は続けた。そしてとうとう自分から「ベッドで横になっていい?」と言った。これは自分ではあまり言いたくない。なぜなら断られた時の気まずさが葬式の8倍だからである。しかし彼女は「いいよ」と言った。そしてベッドに入る。だがしかし、現実はそううまくはいかない、まだ俺がベッドに入っただけなのだ。このままでは俺が寝るのを彼女は待つことになる。彼女はどんな気持ちでその時間を過ごせばいいのだろう。ふと見ると彼女は気まずそうな顔をしていた。だがこんなことは想定内だった。そう、想定内だったのだ。俺はこんな時のために「アマゾンプライム」に加入している。こんな時のためだけに俺は月額500円を払っている。そして彼女に、「映画見ようよと言った」すると彼女は「あんま映画好きじゃない」と言った。時刻は日付が回り午前2時。俺は「そんなやついるん?」と心の中で思った。「なんでよ!頼むよ!!」俺はなぜか映画を見ることを頼んでいた。必死に説得した末、彼女と共にベッドの上で映画を見ることとなった。

続きは明日書きます。